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2024/05/16 19 : 11
CATEGORY : [メガミド文章]


御堂さんの日!!
ということでミドミドをば。
本当はミドミド、マンガで描こうかと思ってたんですが。

まあ雷知の中で御堂さんは総受けなので、攻め御堂さんは何とも心苦しい。
ミドノマ??雷知の中にはノマミドしかありません。
で、問題。
ノマミドじゃあ、御堂さん攻めじゃないじゃない。
公式の攻め御堂さんを持ってくることもできたんですが、雷知真面目にミドノマルート
やってない(すっとばし)。
じゃあどこから攻め御堂さん持ってくるか。

眼鏡にやられる前の御堂部長を引っ張ってこよう。
引っ張ってきたらマンガじゃ描けなくなった。
何故かは・・・・まあ駄文見てください。
いらないこと考えた結果。

だが絶対ミドミドは描いてみせる。
いつか・・・・。
いつも以上にダメダメ支離滅裂ですよ。


それではつづきから。邂逅の果実。







邂逅の果実




そこは真っ赤な世界だった。
まるで血の中に漂っているような世界。流れる空気はひどく甘く淀んでいる。
気がついたら真っ赤なソファの上だった。アンティーク調の二人掛けのソファで、
座り心地はとてもよかった。
だが、私は何がどうなったのかわからず、その心地よさに気付く余裕もなく辺りを
見回す。見まわしても紅い布の海は裂けることもなく漂っていた。

「お目覚めですか?」

いきなりの声に背が引き攣った。
気配もなにも感じなかったのに、ソファのすぐ後ろから声をかけられた。不気味で、
ゆっくりと振り返ると、そこには黒ずくめの男がいた。
いや、髪だけは金色で、その黒い衣服にも周りの血の海にもよく映えていた。
男はにっこりと底冷えのする微笑みを向ける。道化のように飄々と芝居がかった
お辞儀をした。

「こんばんは、御堂孝典さん。私のことはMr.Rとお呼びください」

「・・・・いったい・・・・」

ようやく私の脳は事態を拾い始めた。
危険だと。しかしなぜだか体が言うことをきかない。逃げようと思っても動けない。
いや、すでにあきらめているのかもしれない。本能的にわかっているのかもしれない。
ここから逃げることなどできはしないのだと。

「あなたに危害を加えるつもりはないので安心してください」

こんな男に何を言われても信じることなど出来るはずがない。
私の思考を呼んだかのようにゆったりと微笑み、酷いですね、など思ってもいない
ことを言う。
私は確か佐伯の部屋で・・・・佐伯を待っていたはずだ。何か食事の用意しようと
冷蔵庫を開けて、真っ赤な・・・・。
真っ赤なザクロを・・・・。

「あなたに、会わせたい人がいるんです」

私の反応などお構いなしに話を進める。
こちらの都合を聞かずに進めるなら話などしなくてもいい。というかしないでもらいたい。
男は何が楽しいのかケタケタ笑っている。

「それでは、連れてまいります」

男が紅い海へと消えた。ようやく一息つけた。あの男が話す度、生気を抜き取られて
いるようだった。悪魔のような男だ、そう考えていると紅い海が揺れた。
出てきたのは。

「・・・・・!?」
「・・・・・」

鏡に映した・・・いや、鏡ならすべて左右逆になる。
鏡に映したわけでもないのにそっくりな・・・自分がいた。そっくり、ではない。これは。
均等に整いついた筋肉、威圧する雰囲気、鋭い光の宿る瞳。
見た目でもわかる。そのそっくりな自分は私より二回りは大きかった。
体重が落ちる前だ。それに、あの雰囲気は。

佐伯に奪われたもの。
昔の・・・・MGNのエリートの、自分。

佐伯が最も執着した自分。

「‐‐‐っ!!」

一瞬で理解できない感情。それが嫉妬だと気付いたとき、自分に絶望した。
自分自身に嫉妬するなんてばからしいことをしてしまったことに。
ひどく取り乱した自分とは違い平静のままの昔の自分。
今の自分が惨めに思えた。

「・・・・夢、なのか」

「夢以外何があるんだ」

答えが返ったことに少し驚いたが、やはり惨めには違いない。
なぜ自分がこんな夢を見ているのか。ずっと引っかかっていたということか。
今はユングやフロイトを持ち出す気にさえならない。ここではひどくどうでもいい
ことに思えた。
紅い海が揺らぐ。

「私なのに、随分と細いな」

「うるさい」

それはそうだろう。あの接待を受けるまでなら、私だって目の前と変わらない体格を
保てていたはずだ。体重が落ちたのはそのあとから。佐伯からの凌辱によってがっくり
体重は落ちた。あの接待があってから人前に素肌をさらすことに怯え、ジムに通うことも
なくなっていた。

「しっかりしろ」

「っうるさい」

「お前は私だ」

「違うっ」

「そして、私はお前だ」

「・・・・」

お前は私で私はお前。ループするその言葉に、ほんの少し胸が和らいだ。
まだ、佐伯の言う元に戻ることができるかもしれないという希望だろうか。
紅い海は揺らぐ、揺らぎ続ける。


「お前は私だ。無様な姿は許さない」

孤高の光。佐伯、君にはこう見えたのだろうか。
不意に足もとの感覚がなくなり、目の前がブラックアウトした。

完全に暗くなる一瞬、ほんの少し、昔の自分が微笑んで、羨ましそうな顔をした。



「御堂っ!!」

「・・・・佐伯?」

目を覚ますと目の前に佐伯がいた。ひどく慌てている。常では見ることのできない
表情に思わず顔が緩んだ。それを見た佐伯は深く、やるせないというため息を吐いた。
しかし慌てるのも無理はないかもしれない。冷蔵庫に持たれるように倒れていたらしかった。

「こんなところで倒れているから、驚いたんですよ。近づいたら寝てるし。まったく
御堂さんともあろう人が」

「・・・・こんな私は、嫌か?」

聞けなかったことはするりと出てきた。
そうだ、ずっと聞けなかった。ずっと悩んでいた。

私はお前だ。

「まさか」

答えはすぐに返ってきた。




「どんなあなたも、すべて見せろ」





―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

シリアスなんて、マンガでかけねーよ。
たぶん描くとしたらなんかこう兄弟みたいな感じになる。
というか、御堂さんが自分を抱けるのか・・・・考えちゃいけねー。
別人設定なら描けるかなぁ。

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2009/03/10 06 : 40
こめんと [ 0 ]とらっくばっく [ ]
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