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2024/05/17 00 : 45
CATEGORY : [メガミド文章]





文とは何か。

久しぶりすぎて忘れてしまいました。


・・・・とりあえず今書きたい話。

エロだな!!


文字を大にしていうことじゃない。
そしてエロい話がかけるわけでもない。
あれ?どうしようもない。

とにかくリハビリ気分でかいてみることにしました。
それでは続きからどーぞ。








愛してるって言わせてみせる





最近・・・・・。
佐伯があまり「愛してる」と言ってくれない。
べ、別に不安になってなどいない、いないからな!!それに不安になる必要がない。
佐伯の部屋に越してからは毎晩とは言わないが抱かれているし、どんなに忙しい夜でも
すれ違った夜でも必ず一緒のベッドで抱き合って寝ている・・・・っていや、違う!!
コホン・・・・ま、まあとにかく言ってくれなくなったわけだ。
スキンシップも大切だが(というよりスキンシップのほうが多い)私としては言葉も欲しい。
貪欲だと自分でも思う。だが、やはり言葉でしか伝わらないものもあると思う。


「どうしました?御堂さん」

「っ、あ、いや・・・何でもない」


顔赤いですよ、風邪ですか、と顔を覗きこんで手を私の額に当てようとしてくる。
会社のオフィスで。
オフィスでそういった行動は慎めと言ってあるのだが。プライベートな思考をしていた私も
同罪か。いやいや、私はまだ外に出していないだけましだな。
ああ、なんだ・・・・と呟いて佐伯はくすり、と嫌な笑みを見せる。


「今夜のことでも考えていましたか?」

「馬鹿っ」


顔を私の耳元へ寄せ、甘い毒のある声で囁く。
何を分かった風に言っているのか。そのくだらない自信はどこから出てくるんだ。
慌てて体を離せばくすくす笑っている。その表情も嫌いではない。
と、とにかく仕事中も考え込むほど私は悩んでいるらしい。

こ、今夜!!
「愛してる」って言わせてみせる!!





「愛してる、御堂」

「え」



待て待て、少し振り返ってみよう。
業務を終え意気込んで部屋に帰り、夕食を作って佐伯が帰るのを待っていた。
帰ってきた佐伯と夕食をとり風呂に入り(佐伯も入ってきた、追い出したが)、今は
特に急ぎの仕事はなくゆったりとくつろいでワインを飲んでいた。
それも結構な量を。酔ってもいた。
悪いか!!私をどう思っているか、素面で言わせられるわけないだろう!!
それで、酔いがまわり過ぎた結果。


「さえき・・・私のこと、どう思ってるんだ?」


そんな、率直でありきたりで素朴なセリフなのにとても恥ずかしい質問。
正気の私なら今すぐ止めに入りたい。しかし、酔っていたのだ。頭など少しもまわらなかった。
佐伯は、私が酔っていることに気づいていたのだろう。セーブをかけて飲んでいるようだった。


「なんですか、そんなことですか」


午後からおかしいと思ったらそんなことで、と笑う。
あまりに優しく笑うものだから、腹は立たなかった。つくづく思うが、私は佐伯の笑顔に弱い。
優しく微笑まれたりしたら、何も言い返せない。
そして。


「愛してる、御堂」

「え」


私が一体何に驚いたか。
あまりにも素直に戸惑いもなく言ってのけたこと。こんなに簡単に聞けたこと。
酔いが醒めてしまった。


「あまり言い過ぎると信用を失うと思っていたんですが、いらない我慢だったみたいですね。
 逆にあなたを悩ませてしまったようだ」

「いや・・・」

「愛してます」



愛してる





「さて、ベッドとソファ、どっちがいいですか?」

「ば、かっ・・・・ベッドだ」

俺もベッドがいいです・・・思いっきり愛せますから。
そう言って笑う男は、かつて私を傷つけ追い詰め繋いだ男。愛してるなんて、あの頃の私では
どれほど聞いても頼んでも聞くことはできなかっただろう。


今の私は、こんなに簡単にその言葉が聞ける。
私は、それを誇りに思う。


キスをしながら寝室へ向かう。腰にまわされた腕、触れる唇、絡まる視線。
どうしようもないほどの熱を持ったまま、ベッドに沈んだ。






――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
暗転。
無理無理、かけないよ!!



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2009/06/12 22 : 19
こめんと [ 0 ]とらっくばっく [ ]
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